レーザー墨出し器

宮の森3-7:敷地調査について

高低差測定

解体後に敷地の高低差を測定する。何といってもこれが大切です。

解体前の写真が載っているこの記事を見ても分かると思いますが敷地はほとんど平らですが宮の森なので、やはり高低差はあります。
ただ宮の森の中でも山の上ではなくて地下鉄駅寄りの低い場所なのでその勾配はかなり緩いです。この敷地の中での一番高い地点と低い地点での高低差で60cmです。

ちなみに、高低差の測定をする前にプランを描いてもそれはただの空想上のお絵描きみたいなものです。
でも、、、多いんですねそういう建築士さん。

恥ずかしながら告白しますと、私も以前営業さんの「大丈夫、大丈夫この土地真っ平らだから」という言葉を信じて遠方の建物の図面を書いたら、着工前に電話が来て「遣り方出し(着工前の糸張り)したら土地の高低差が1mもあってこのままじゃ建てられないです!!」と慌てて電話が来て図面作り直しをしたことがあります。

ええ、そうです私が悪いんです。自分で現地を見て高低差を測らなかった私が悪いんです。
これにて営業マンの言う全部プラスマイナスゼロレベルとは1mくらいまでは平気で高低差があるということを学びました。なのでこの土地は60㎝しか高低差がないのでもっともっと真っ平らです。

それ以来は建築地がどんなに遠くても現地を見て解体前で測定できない場合でも高さを測ってからプランを描くようになりました。笑
無償プランで決まってもいない物件で遠隔地でさすがに行けない、、、そんなときは勿論google ストリートビューです。ストリートビューで高低差を測るコツはコンクリートブロック塀などを見るのです。
塀は必ず水平に作ります。そしてコンクリートブロック塀は厚みは何種類かありますが20㎝x40㎝とサイズが決まってます。

参考サイト『コンクリートブロックの種類と企画Q&A』

なのでブロック塀が敷地の端と端で高さが2段違って見えたら40㎝の高低差があるのです。
この方法を使えば敷地の辺長も勿論測定できます。例えば30個並んでたら 40㎝x30個=12mなどです。

レーザー墨出し器

ちなみに写真は創業の時にヤフオクで2~3万円で仕入れたものです。レーザー墨出し器と言って。普通は大工さんが建物の床や壁の水平や垂直を測るのに使う機械で土地の高低差を測定するのにあまり使わないと思います。

普通は高低差を測定するとき二人掛かりで行います。三脚に固定した機械を覗く人と寸法の入った棒を持つ人です。しかし創業時は私一人です。一人ではそれは出来ないので困りました。「さあどうしよう、、、」そこで一人で土地の高低差を測る方法を編み出したのがこれです。今では大事な相棒です。笑

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