TANAKAの金物
木造軸組み工法は骨組みがあって骨組みだけではグラグラと不安定なのでそのグラグラするのを止めるために筋交い、または合板やOSBパネルやパーティクルボードという面材を柱と柱の間に釘打ちして留めることによってグラグラを抑えて地震時でも安全性を確保します。
ただその時に壁が突っ張って地震に耐える時に柱や梁が引き抜かれる力が働きます。柱が土台から抜けないようにするのは以下のようなHD金物があります。
その時の引き抜きに耐えられる力をN値と呼びます。構造金物のメーカーさんは色々ありますが有名なところではTANAKA、BXカネシン、カナイさんなどあり各社カタログに数値を記してます。
では横抜きの力に対してはどうでしょうか?横抜きの力とはT字のように組まれている梁が引き抜かれる力に対して耐えることのできる力なのですが。
軸組み工法は何で耐えているかというと下図のような凸凹の切込みを入れてます。
これを仕口と言います。仕口の役割は接合部にかかる3種類の力、引張、せん断、曲げの内 引張力とせん断力に耐えます。
ではどのくらいの力に耐えられるかというと引張り力は羽子板金物というこういう金物で耐えます。
1個当たり7.5KN、2個で15KNです。梁成(はりの高さの寸法)が105~240mmまでは1個、270mmを超えると2個付けます。
私の知っている限りBXカネシンさんだけT値を記した金物がカタログに載ってます。
では他メーカーの金具は横向きに使えるホールダウン金物が無いのか、、、?う~ん微妙と思っていたところ。
昨年末TANAKAの若い営業マンさんが突然会社に年末の挨拶に来ました。その時に丁度良かったと思いカネシンさんではカタログにT値の記載はあるがTANAKAさんにはその記載は無い。
なので梁の引き抜きには使えないのだが持ち帰ってTANAKAさんの会社としての見解を聞かせてほしい。旨伝えました。すると翌日電話が来てT値は記してませんが横向きに使って梁の引き抜きのN値の値を使って良いとのことです。
う~ん良かったです。これで横向きに使える金物の種類が増えました。笑
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