S12x2
地下鉄南北線中島公園駅より徒歩16分 学校区は山鼻小学校、中島中学校校区、徒歩3分以内には普段生活に必要な施設はほとんど揃っているような好立地、すすき野で飲み会があったときは頑張れば歩いて帰れる好立地。
間取りは車1台ビルトイン組込みの3LDK、目を引くのはリビングとダイニングの間を登っていく鉄骨階段。リビングとダイニングを適度に分けたこの造りは家族の皆が自分たちの好きなことをお互いに邪魔せずにのびのびと暮らせることをイメージし設計。
都会でも明るく、のびのび、かつプライベートも重視し、暮らせるような建物が実現できた。
設計者のこだわりは実はこのK型ブレース、柱も梁も、そしてこのブレース(筋交い)さえ、木部をそのまま表した。
普通ならば壁を作ってその中にX字型に筋交いを隠すのだが、それだとリビングとダイニングの間に視界を遮る邪魔になり、このスキップフロアの良さが半減してしまうのだ。
そこでこのブレースを表した。X字型にしなかったのは息子が受験生で縁起を担いだだけでなく、設計者の好みの問題である。
実はこれは建築基準法上、壁倍率の設定がない形状である。壁倍率が無いということは、水平力に耐えるための耐力壁とは認められないのだが、46条2項ルートという構造計算のルートにより、トラスの三角形の接点に伝わる力の伝達で地震と風の水平力に対抗するという少し特殊な造りになっているのである。
建築に携わってない人、いや建築士でもほとんどの人にはチンプンカンプンな事である。
それでいいのである。ただ建築士のこだわりがここに存在している。
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